協同組合はよりよい世界を築きます
2025国際協同組合年
Cooperatives Build a Better World. 2025 International Year of Cooperatives
2025国際協同組合年全国実行委員会はIYC2025に賛同しています

国際協同組合年 岡山県大会を開催 ― 上野千鶴子氏が登壇! ―

 2025年9月27日、国際協同組合年 岡山県大会がホテルグランヴィア岡山にて開催されました。国際協同組合年にあわせて企画された本大会には、県内協同組合の組合員ら約250名が参加しました。

  主催者である岡山県生協連の田中照周会長は、「県内のさまざまな協同組合を知り、それぞれがつながることで新たな未来を切り開いていくきっかけとしたい」と述べました。また、共催した岡山県協同組合連絡協議会の青江伯夫会長(JA岡山中央会)は、「各協同組合は点で活動しているが、この大会を通じて線で結び、さらには世界を見据える組織へと面での活動に発展させたい」と呼びかけました。
 つづいて、農協・生協・漁協・森林組合・労協による実践報告が行われました。報告では、漁協・生協・農協が連携して取り組むアマモの藻場再生活動も紹介され、協同組合が地域の持続可能な発展に多様な形で貢献していることが共有されました。

  記念講演には、東京大学名誉教授で社会学者の上野千鶴子氏が登壇し、「弱さを力に変える つながる力が拓く社会の未来」と題して講演しました。
 上野氏は、介護やジェンダーの課題を例に、弱さを認めささえあう社会の重要性を強調しました。また、「社会は変わってきたのではなく、変えてきたもの」であり、この担い手として協同組合の役割が大きいと述べました。
 当日は、若い世代の参加者による質問も寄せられ、励ましに満ちた回答に大きな拍手が送られるなど、活発で温かい雰囲気に包まれました。

 本大会は、協同組合が持つ「つながる力」を再確認するとともに、地域をつなぐ新たな協同の可能性を広げる貴重な機会となりました。