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2025国際協同組合年
Cooperatives Build a Better World. 2025 International Year of Cooperatives
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    ―地域の自治体・企業・NPOと連携したSDGsの取組事例を取材―

IYC2025情報発信チームが山形県庄内地域の協同組合を学ぶ
―地域の自治体・企業・NPOと連携したSDGsの取組事例を取材―

 11月27日~28日の2日間、IYC2025情報発信チーム()は、山形県庄内地域において生活協同組合、農業協同組合をはじめ、自治体、企業、NPOなど多様な主体が協働する“ローカルSDGs”の取り組みを取材しました。

 

■主な視察先

TOCHiTO

市有地を活用した多世代向け移住・交流拠点。居住棟と交流棟を備え、移住促進と地域コミュニティ形成を支援する酒田市と生活クラブ生協の公民連携モデルとして注目されています。キーワードは「参加する暮らし」です。

JA庄内みどり

高齢者支援を行う福祉センターの取り組みや、広域稲作地帯を支える営農センターの事業を視察。地域農業を基盤に生活・福祉を包括的に支えています。生活クラブ生協との間で共同開発米の開発・生産にも取り組んでいます。

株式会社平田牧場

生活クラブ生協との協働による製品づくりや飼料用米プロジェクトなど、地域循環型の畜産モデルを実践されています。平田牧場の全ての豚は飼料米を活用した「日本の米育ち」で、持続可能な国内生産の実現に貢献しています。

株式会社鳥海風土

生活クラブ生協提携生産者や地域住民の出資参画により2024年に設立された会社。丸もち文化の継承と働く場の創出を両立させる地域連携型の事業を営んでいます。もち米はJA庄内みどりと連携して地元から仕入れています。

●ワーカーズ・コレクティブおらいーくらし

TOCHiTO移住者と地元住民が共同で立ち上げた弁当事業。規格外野菜の活用など、地域資源を生かした協同の取り組みを行っています。メンバーの働く場はJA庄内みどりや平田牧場にも広がっています。

●庄内・遊佐太陽光発電所

生活クラブ生協や平田牧場が中心となって2016年に設立されたSCP(特別目的会社)が運営。生活クラブ生協のほか、JA庄内みどりや市民ファンドから資金を調達して建設された発電所は、多様な主体が参画する再生可能エネルギーの地域循環モデルとして、年間約18,000MWhを発電し地域貢献に取り組んでいます。

 

 参加した情報発信チームのメンバーからは、「行政・協同組合・企業が同じ方向を向き、役割を分担しながら地域を支える先進的な仕組みだった」「協同組合らしい取り組みが地域の持続性に直結していることを実感した」など、IYC2025のメインテーマである“SDGs”を実践している地域の姿に強い関心が寄せられました。

 今回の視察で得られた学びはチームで報告書としてまとめ、協同組合関係者を中心に共有・活用していくことにしています。

 

)IYC2025情報発信チーム

協同組合全国組織の有志団体若手職員で構成するチーム。2025国際協同組合年をきっかけに協同組合のことをより多くの方に知っていただけるよう、インスタグラムでの情報発信や子ども向け学習支援資材の制作などに取り組んでいます。