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ICAがIYC2025の公式閉会式典を開催-国連は10年ごとのIYCを検討-
国際協同組合同盟(ICA)は11月4日、カタール・ドーハにて2025国際協同組合年(IYC2025)の公式の閉会式典を開催しました。
<IYC2025閉会式典-国連は10年ごとのIYCを検討中>
この式典は、11月4~6日に開催された第2回世界社会開発サミット のプログラムの一部として、ICAが、協同組合振興促進委員会(COPAC。ICA、国連経済社会局(UNDESA)、国際労働機関(ILO)、国際連合食糧農業機関(FAO)、国際貿易センター(ITC)、国連社会開発研究所(UNRISD)で構成)とともに開催したものです。
式典では、国連経済社会局・包摂的社会開発部のチャールズ・カトアンガ部長がスピーチを行い、国連が10年ごとに国際協同組合年を実施する提案を検討していると述べました。この発言を受け、ICAのアリエル・グアルコ会長は「もし12月に国連で決議が採択されれば、2035年、2045年、そしてその後10年ごとにこうした行事(IYC)を祝うことになる」と述べました。
<世界社会開発サミットの政治宣言が協同組合に言及>
一方、第2回世界社会開発サミットでは、11月4日、ドーハ政治宣言(英文)が採択されました。より公正で包摂的な社会を築くための各国首脳のコミットメントを示すこの宣言では、その「行動の呼びかけ」の項の第30段落で、次のように協同組合に言及しました。
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30.私たち【JCA注:国家元首・政府首脳とハイレベル代表】は、包摂的かつ持続可能な経済成長、完全かつ生産的な雇用、すべての人のためのディーセント・ワークの促進へのコミットメントを再確認する。この目的のために、我々は以下のことを約束する。 ・・・(中略)・・・ (e)起業家精神の支援(それは支援的な環境の創出、特に女性、障がい者、高齢者、若者を対象とした支援的な環境の創出によりなされる)、および、革新的な仕組み、零細・中小企業、協同組合、ならびに社会的連帯経済の支援 |
<ICA会長がサミットでスピーチ>
ICAのグアルコ会長は11月4日、同サミットの「社会開発の3つの柱の強化:貧困の解消、完全かつ生産的な雇用とすべての人びとのためのディーセント・ワーク、社会的包摂」をテーマとするハイレベル円卓会議において、40人の国家元首・政府首脳、170人の閣僚レベルの代表、そして国際機関の長、若者、市民組織を含め、世界から集まった合計14,000人の参加者に対して演説を行い、「協同組合は、時々社会的責任を果たす企業ではなく、事業化された社会的責任そのものです」と述べました。
※ICAのプレスリリース:英文(スピーチの全文を含む)・和訳(作成中)
<ICAが2026-2030戦略計画等を発表>
サミット前日の11月3日、ICAは次の3つの文書を発表しました。
〇ICA2026-2030戦略計画「実践し、推進し、守る」:
ICAの2026~2030年戦略計画。2025年7月のICAマンチェスター総会で採択されたものですが、この日34ページの普及版が発表されました。
(英文・和訳(作成中))
〇「世界協同組合モニター2025年版」:
ICAが欧州協同組合社会的企業研究所(EURICSE)とともに毎年発行している世界の大規模な協同組合に関する統計です。本2025年版では、2023事業年度のデータを集計しています。
(英文・和訳(作成中))
〇「新たな世界経済への契約」:
世界の大規模協同組合が集うグループCM50による取り組み宣言。
(英文・和訳(作成中))
