12月3日（水）、IYC2025全国実行委員会は”協同“がよりよい世界を築く～連続シンポジウム・座談会第8回「地域の未来を共創する協同組合のジェンダー平等」をオンライン開催し、70名（アカウント）が視聴しました。

　兵庫県豊岡市の元市長の中貝宗治氏の講演、ＪＡと生協からの報告と質疑・ディスカッションを通して、日本社会にとってジェンダーギャップ解消がなぜ必要か、地域で事業・活動を進める協同組合が組織として取り組むことで、地域の未来に向けた貢献となることを学びました。

≪講演≫

• 「ジェンダーギャップって何だろう－まちや企業が消えるかもしれない大問題－」

豊岡ア－トアクション理事長、元豊岡市長　中貝宗治氏

　社会的・文化的に作り上げられた男女の格差が「ジェンダーギャップ」。豊岡市の人口の「若者回復率」には男女で差があることを発端に、若い女性に選ばれない地方の現状の原因にジェンダーギャップがあることに気づき、2018年からその解消に向けた取り組みを開始し、地域の未来に向けて市内の事業所や学校、市民を巻き込んで実施されている「豊岡市ジェンダーギャップ解消戦略」の背景となる考え方について詳しくお話いただきました。

≪協同組合からの報告≫

• 「女性活躍推進プロジェクトの取り組みについて」

JAグリーン近江　イノベーション統括室　課長補佐　植田好氏

　職員一人ひとりがやりがいをもって幸せに働くことを目的に、「女性活躍プロジェクト」をスタートさせ、「自分たちの思いを形にできるコミュニティ」「興す力」を通して具体化してきたこと等を報告されました。

• 「皆様（女性幹部＆女性職員）へのメッセージ」

生協ひろしま　専務理事　高浦美穂氏

　まだ数少ない全国の生協の女性幹部・役員の交流会を3回自主開催する中で、ネットワーク作りや励ましあい、様々な悩み・質問に答えてきた内容、生協ひろしまD＆Iワークショップ」の様子等を報告されました。

　以降は、日本協同組合連携機構・基礎研究部小川理恵部長の進行で、オンライン参加者からの質問・感想を交えて意見交換を行い、人口減少を危機として受け止め、未来に向けてどのように認識を深めていくか、そのコミュニケーションのプロセスと共感が重要であることなどが話し合われました。

　シンポジウムの様子は後日、記録動画を公開します。こちらもぜひご覧ください。