協同組合はよりよい世界を築きます
2025国際協同組合年
Cooperatives Build a Better World. 2025 International Year of Cooperatives
2025国際協同組合年全国実行委員会はIYC2025に賛同しています

島根県で「IYC2025シンポジウム」を開催
― SDGsを見つめ直し、協同組合の未来を語り合う ―

 島根県協同組合連絡協議会は2025年11月21日、松江市くにびきメッセ多目的ホールにて、国際協同組合年(IYC2025)をテーマにしたシンポジウムを開催しました。当日は、県内の協同組合関係者など約80名が参加する中、協同組合が地域をささえる力や、これからの連携の可能性について意見を交わしました。

 基調講演では、島根大学大学院の松本一郎教授が『縁結びが世界を救う』と題して、SDGsの考え方と協同組合の価値の共通点をわかりやすく説明しました。島根県生協連の企画で参加したフィンランド・ドイツの協同組合視察の経験を紹介しながら、協同組合のたすけあいの精神はSDGsそのもので、地域に根ざした協同の力が、持続可能な社会づくりにつながることを強調しました。また、タイトルにある『縁結び』をキーワードに、地域内外の組織がつながることの重要性を示し、協同組合が果たす役割を再認識する講演となりました。

 後半のパネルディスカッションには、松本一郎氏(島根大学大学院 教授)、早瀬悟史氏(全国森林組合連合会 組織部 部長)、青木 覚(JCA 連携推進マネージャー)の3名が登壇し、①協同組合の現状と課題 ②地域で進む魅力的な取り組み ③今後めざす協同の姿をテーマに意見が交わされました。

 ディスカッションでは、森林組合による地域資源の活用、生協とJAの連携による地域支援、大学での協同組合講座の広がりなどの様々な実践例が紹介され、県内での協同組合間連携のさらなる発展に向けた提案が示されました。

 IYC2025は、協同組合の価値を改めて社会に発信し、連携を深める大きな機会です。今回のシンポジウムを通じ、島根県でも協同組合が力を合わせ、地域の課題解決やくらしをささえる取り組みをさらにすすめていくことが期待されます。