協同組合はよりよい世界を築きます
2025国際協同組合年
Cooperatives Build a Better World. 2025 International Year of Cooperatives
2025国際協同組合年全国実行委員会はIYC2025に賛同しています

国際協同組合同盟(ICA)会長、世界の協同組合に向け年末のメッセージを発表

 2025年12月17日、国際協同組合同盟(ICA)のアリエル・グアルコ会長は、世界の協同組合に向け、年末のメッセージを発表しました。

 

国際協同組合同盟(ICA)会長からの年末のメッセージ

 

 この特別な年が終わりを迎えようとしている今、国際協同組合同盟(ICA)を代表して、心からのご挨拶を申し上げるとともに、国際協同組合年を通じて私たちが成し遂げた取り組みの一つ一つに対して、皆様が注いてくださった献身的で精力的なご尽力に、心より感謝申し上げます。国際協同組合年は、私たちの協同組合運動にとって真に画期的な年として記憶されることでしょう。

 本年は、各組織が独自のアイデンティティと専門性を発揮しながら協力することで、私たちの集合的な声がより強力になり、世界中のより多くのコミュニティに届くことを示しました。ICA は、今後も、すべての協同組合関係者のためのグローバルな拠点であり続け、規模分野、国を問わず、あらゆる協同組合に、つながり、協力し、社会・経済・環境の前向きな変化を形作るための、多元的で多様性にあふれた民主的な場を提供してまいります。

 ICA の地域組織や部門別組織、そしてICAの大きなファミリーを構成するすべての委員会やワーキンググループが払ってこられた多大なご尽力に対して、深く感謝申し上げます。

 皆様一人ひとりのたゆまぬ、専門的で献身的なご尽力がなければ、本年に立ち上げた諸活動、会議、調査、声明、そして各種プロジェクトを実施することは不可能でした。ここに改めて、グローバルオフィスならびに各地域・部門別オフィスのスタッフのすばらしい業績を称えたいと思います。

 2025 年、私たちは実際に、精力的で野心的、かつ深い変革を伴う取組みを実行に移してまいりました。これにより、私たちは自らの優先事項を改めて確認し、組織体制を強化するとともに、協同組合運動が現在の課題に主体的に対処する力を備えていることを、具体的な成果をもって明らかにすることができました。

 ここで私たちが誇りをもって言えることは、これまでの一連の成果が、決して一つの区切りや終着点ではなく、新たな段階への出発点を切り拓くものだということです。現在、国連から、2035年、そしてその後は10年ごとに国際協同組合年を制定することを求める発表がなされることを私たちは期待を込めて見守っています。これは、私たちの運動にとって歴史的な評価であると同時に、持続可能な開発・発展に向けた世界的な議論の中で、協同組合の理念を引き続き広めていくための、またとない機会でもあります。

 親愛なる友人の皆様、そして関係者の皆様、2025年は出発点です。皆様お一人おひとりのご貢献により、私たちは、私たちのモデルの制度や地域における位置づけを大きく前進させるとともに、その影響力を強化し、組織間の実効性のある協力関係を着実に築きあげてまいりました。

 結論として、私たちは、協同組合の理念こそが、真に持続可能で、公正かつ平和な世界へと前進するための、最も直接的で効果的な手段であることを示してきました。この成功は皆様お一人おひとりのものであり、同時に、課題を抱えるコミュニティで、日々、皆のための解決策を築き上げているすべての人々の成果でもあります。

 年末にあたり、協同の気持ちをこめてごあいさつを申し上げるとともに、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。あわせて、メリークリスマス、そして新年のご挨拶を申し上げます。

 2026年には、私たちがさらに団結し、連携を深めながら、協同によって、私たち皆が求め、そして享受するに値するよりよい未来をともに築き続けることができるという確信を、さらに深めていくことを願っております。

 

2025年12月17日
国際協同組合同盟(ICA)
会長 アリエル・グアルコ