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2025国際協同組合年
Cooperatives Build a Better World. 2025 International Year of Cooperatives
2025国際協同組合年全国実行委員会はIYC2025に賛同しています

国連の報告書が、SDGs目標2(食料安保)へのJAグループの貢献を紹介

 協同組合に関する国際機関およびICA(国際協同組合同盟)で構成されるCOPAC(協同組合振興促進委員会)は、2026年2月6日にニューヨークの国連本部で開催された第64回国連社会開発委員会において、「SDGs(持続可能な開発目標)の第2目標(食料安全保障の確立、持続可能な農業、飢餓根絶等)に貢献する協同組合の取り組みに関するレポート」を公表しました。その中で、日本のJAグループによる生産性向上の取り組みが紹介されました。

 

<2026年2月6日 国連社会開発委員会におけるCOPAC報告(SDGsに貢献する日本のJAグループの取り組み抜粋)>

【日本】小規模農家の農業所得・生産性向上に向けたコスト削減

 日本のJAグループは、生産コストの高騰に対応し農業所得の向上を図るため、総合的なコスト低減に取り組んでいます。389万の組合員農家を擁する全国496の単位組合(JA)では、農業資材の規格統一・標準化や共同購買を進めています。具体的には、肥料を550銘柄から24銘柄へ集約することによる製造コストの削減、予約購買や計画出荷の実施、農薬の担い手向け直送規格の予約購買、段ボールの規格統一・集約化、標準パレットへの統一化、さらに農家の要望に基づく農業機械の開発要請と計画的な調達・購買などを通じて、生産コストを削減しました。

 こうしたJAグループの取り組みは、組合員農家や単位組合からの共同発注やニーズに基づきメーカー等と交渉を行う都道府県・全国段階の連合組織ネットワークを通じて運営され、農業生産能力を維持しながら投入コストを削減することにより、農家所得と食料の安定供給を確保しています。

 JAグループは、日本の国内農業生産高の約50%(約390億米ドル:2022年度)を取り扱っています。日本の農協モデルは、高コスト農業経済下において、協同組合が団体交渉力と資材の規格統一・標準化を活用することで、SDGs目標2.3(農業生産性の向上と小規模農家の所得確保)およびSDGs目標2.4(持続可能な生産システム)の達成を推進する手法を示しています。

 

 なお、本COPACレポートでは、日本のJAグループのほか、アルゼンチン(生協による安価な食料品提供)、EU(食料バリューチェーンの構築)、韓国(農協による小売機能の強化)、ポーランド(食料品廃棄の削減)、ソマリア(気候変動への農業対応)の事例も紹介されています。