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“協同”がよりよい世界を築く~連続シンポジウム・座談会 第2回「協同組合とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」開催報告
5月15日(木)、IYC2025全国実行委員会は、家の光会館コンベンションホール(東京都新宿区)にて、「”協同“がよりよい世界を築く~連続シンポジウム・座談会」の第2回となる「協同組合とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」を開催しました。
本シンポジウムには、会場参加56名、オンライン参加155名(アカウント)の計211名が参加しました。また、124名の方からオンデマンド視聴の申し込みがありました。
シンポジウムは、IYC2025全国実行委員会の委員である国際労働機関(ILO)の高﨑真一駐日代表と、生活困窮者自立支援全国ネットワークの奥田知志代表理事(認定NPO法人抱樸理事長)からの講演と3つの事例報告から構成され、協同組合によるディーセント・ワークの取り組みや誰も取り残さない地域づくりへの参画などについて話し合われました。
≪講演≫
●「ディーセント・ワーク実現に向けて~人権尊重経営の先駆者としての協同組合の役割~」国際労働機関(ILO)駐日代表 高﨑真一様
ディーセント・ワークをすべての人に実現していくために、IYC2025を契機に協同組合は人権尊重経営の先駆的な立場を内部だけでなくビジネス界にも積極的に発信する必要があることを訴えられました。
●「誰もが自分らしく生き・働くことができる社会を目指して」一般社団法人生活困窮者自立支援全国ネットワーク代表理事・認定NPO法人抱樸理事長 奥田知志様
家族機能を社会化することでまちを大きな「家族」とし、そのまちが子どもを育てる「希望のまちプロジェクト」への協力・参画を訴えられました。
≪事例報告≫
●一般社団法人市民連帯経済つながる神奈川理事 落合純子様(労働者協同組合ワーカーズ・コレクティブ・キャリー前理事長)
キャリー(神奈川県横浜市)の活動と生協組合員をはじめとする多様な仲間と働くうえで心がけていることを報告されました。
●労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団北海道事業本部札幌中央事業所 まちなかキッズサロンおおどりんこ現場責任者 三宅皓様
まちなかキッズサロンおおどりんこ(北海道札幌市)の活動と地域とのつながりづくりの取り組み、協同労働という働き方について報告されました。
●北海道労働金庫地域共生推進室 室長 槙田恵治様
労働金庫とワーカーズコープとの協同組合間連携や協同組合ネット北海道への参画をはじめとする道内での実践事例から、ゆるやかなプラットフォームの必要性を報告されました。
その後、日本労働者協同組合連合会事務局長・理事の中野理様のファシリテーションによるパネルディスカッションに移り、働きがいのある人間らしい仕事の実現や、地域づくり・まちづくりにおいて大切にしていることをテーマに様々な議論が展開されました。
最後に、高﨑様からは、民間ビジネスがディーセント・ワークや協同組合が持っている価値観を経営の中に生かしていけるように交流を進めてほしい、奥田様からは、ディーセント・ワークとは戦争を可能とする3つ要素、「貧しさ」「寂しさ・孤立」「学のなさ(言葉で表現する力のなさ)」に対する戦いであり、生活困窮者の自立支援は反戦・平和の運動であると総括いただきシンポジウムは終了しました。
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![]() 全国ネットワーク代表理事 奥田 知志 様 |
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![]() 槙田 恵治 様 |
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【次回以降予告】
第3回「第一次産業の環境負荷軽減(環境と調和のとれた食料・農林水産業の確立)」
開催形式:収録・オンデマンド配信(2025年6月下旬に配信予定)
後日2025国際協同組合年全国実行委員会主催 “協同”がよりよい世界を築く~連続シンポジウム・座談会のご案内ページにてご案内予定
第5回「防災・減災・生活再建と地域づくりへの貢献」
開催日:2025年7月14日(月)14:00~16:30(13:30開場)
場所:主婦会館プラザエフ 9階スズラン 東京都千代田区六番町15番地
開催形式:会場参加 + WEB参加併催(ハイブリッド)*後日オンデマンド配信を予定
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