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第90回国際協同組合デー記念中央集会が開催されました。

2012年7月18日(水)、東京の「なかのZEROホール」で、2012国際協同組合年(IYC)全国実行委員会と日本協同組合連絡協議会(JJC)の共催の下、第90回国際協同組合デー記念中央集会が開催されました。この集会には、全国から協同組合関係者やIYC全国実行委員の方々をはじめメディア関係者の方々など、過去最高の約1,000人が参加しました。

萬歳章氏(全国農業協同組合中央会会長・JJC委員長・IYC全国実行委員会副代表)による開会挨拶の後、ICAからのメッセージが代読され、また内閣官房長官からの祝辞も配布資料で紹介されました。

続いて内橋克人氏(経済評論家・IYC全国実行委員会代表)からは、(1)国際協同組合年のスローガンである「よりよい社会を築きます」の「よりよい社会」とは何か? (2)よりよい社会に近づくために、どのような信念を持って行動すべきか? (3)そのために政治のあり方も含めて現代日本をどのように変えるべきか? について課題が提起され、協同組合は使命(ミッション)の共同体として勇気を持って言葉をあげ、協同組合の垣根を越えた結び合いを地域で実現し、危機に瀕した社会を救い、よりよい社会への道標を明確に示すよう呼びかけられました。



続いて協同組合地域貢献コンテストの表彰式が行われ、審査員からの講評や受賞者による活動紹介も行われました。コンテストの審査結果などの詳細は、こちらをご覧下さい。

後半は「協同組合白熱教室」が行われ、小林正弥氏(千葉大学大学院教授)によるコーディネートの下、協同組合の存在意義や社会的役割について、熱い議論が交わされました。様々な協同組合から若者の代表約30人が壇上にのぼり、「協同組合の財政が厳しい中で海外や国内での支援が呼びかけられた場合にどう対応するか?」「脱原発声明を協同組合として出すべきか?」などについて、意見を活発に出し合いました。壇上からだけでなく客席からも積極的に発言があり、浅田克己氏(日本生活協同組合連合会会長・JJC副委員長・IYC全国実行委員会副代表)による閉会挨拶でも述べられたように、余熱を感じながら集会が閉じられました。

国際協同組合年も半年が過ぎ、いよいよ後半に入りました。11月には埼玉県の大宮で協同組合フェスティバルも開催されます。しかし2012年はあくまでスタート地点です。この集会で提起された協同組合や社会の課題を胸に刻み、協同組合地域貢献コンテストの受賞者から「協同組合間や地域社会との協同」の実践を学び、そして白熱教室で行われたように意見を活発に交わしながら、協同組合がこれから長期にわたってどのように「よりよい社会」を築くのかが問われています。

*ICAの国際協同組合デーメッセージ(和文)はこちら

*藤村内閣官房長官の国際協同組合デー集会祝辞(和文)はこちら

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