お知らせ

日本協同組合連携機構 2023年度採用情報

募集要項

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JCA説明会・若手職員との意見交換会

参加を希望される方は、saiyou@japan.coopまでご連絡ください。

  • 3/16(水)10:00~
  • 3/31(木)15:00~
  • 4/12(火)15:00~
  • 4/28(木)10:00~

先輩情報

副主任研究員岩﨑真之介

〇現在のお仕事内容について教えてください。
 農協や生協といった協同組合の事業・組織に関する調査研究と、その成果の発信、共同研究の企画・運営などが主な仕事内容です。
 事業や活動の現場で実務を担っている職員の方々、事業や活動の利用者・参加者である組合員の方々へのヒアリング調査を多く行います。アンケート調査の手法を用いることもあります。
 研究成果は、当機構の『研究REPORT』や学術誌・機関誌への寄稿、依頼元への報告書提出といったかたちでアウトプットします。『JCA研究ブックレット』などの研究書も刊行しています。執筆に加えて、学会発表や大学の講義、研修会での講演なども行っています。
 研究業務の大半は、会員などから依頼をいただいて行う受託研究となります。その一方で、自主的にテーマを設定して研究を行うことについても尊重される職場であると感じています。

〇仕事のどんなところにやりがいを感じますか。
 非常にありがたいことですが、会員組織を中心に現地調査の受け入れなど研究活動へ多大な協力をいただくことができています。フィールドワークが好きな人にとってとても恵まれた研究機関であることは、自信を持ってアピールできます。
 主要な業務の一つである受託研究では、依頼元の要望に基づいて研究を行っています。調査や分析の途中経過を依頼元へフィードバックし、担当者の方と一緒に学びながら研究を進めています。要望にどこまで応えられているかは悩ましいところですが、自分の研究を必要としている人がいることをはっきりと実感できる職場というのは、研究者にとって案外稀少なのではないでしょうか。
 他方で、依頼を受けて研究を行うということは、自分が関心を持っていることばかりに取り組めるのではないということでもあります。そのなかでも、自分なりの着眼や視点を盛り込むことは大切にしており、それが生きたと感じるときは大きな達成感が得られます。また、毎年、複数の新しいテーマに取り組んでおり、その度に勉強が必要になりますが、そこでの学びを経て改めて以前のテーマに取り組んでみると必ず新しい発見や気づきがあるので、こうした研究への取り組み方も良いものだと実感しています。

〇学生の皆さんにメッセージをお願いします!
 JCAの研究業務では、調査先や受託研究の依頼元、共同で研究を行う研究者・実務者など、外部の人とやりとりを行う機会が多くあるため、外交的であることは大きな武器になると思います。
 ただ、それが必須のものとは思いません。実は私も性格は内向的です。さまざまな人と協力し合いながら研究を行う一方で、研究の核心部分である、集めたデータや情報から新しい知見を見出していく作業は、基本的に自身の頭の中で行うことになります。新知見をつきつめていく探求心があれば、研究員として充実した日々を送ることができるのではないかと思います。
 ご縁があれば、一緒にJCAを盛り上げていきましょう。

主任研究員 受託・協同組合研究チームマネージャー
西井 賢悟

〇現在のお仕事内容について教えてください。
 外部の有識者とともに企画・運営する研究会、会員団体から依頼される受託事業、会員団体の役職員向けの講演などに従事しています。
 研究会も受託事業も事例調査が基本で、日々多くの協同組合の現場に出向いています。事務所にいるのは半分くらいです。課題の特定や解決策を探るためのアンケート調査も数多く行っており、その集計や分析にも取り組んでいます。事例調査やアンケート調査を通じて得た知見は、書籍やJCAの研究誌『研究REPORT』などを通じて発表しています。
 調査と分析、そして執筆にいつも追われている毎日です。

〇仕事のどんなところにやりがいを感じますか。
 研究という仕事は苦労の連続です。課題を明確にするために、既存の研究や関連する書籍を読み込むのは当然のことですし、調査を受け入れてもらうための相手先へのお願い、ヒアリングで得た録音データの文字起こし、そしていざまとめの作業に入ったら情報やデータが足りないので追加調査が必要だ、などなど。ともかく苦労の連続です。
 でも、苦労してまとめた結果が、研究者の先輩や仲間からちょっとでも評価されたとき、受託事業の相手先から「ありがとう」と言われたとき、苦労は吹っ飛びます。それが自分にとってのやりがいなんだと思います。

〇学生の皆さんにメッセージをお願いします!
 JCAに来れば、仕事に困ることはないことを約束します(笑)。
 協同組合の延べ組合員数は1億人を超えています。JAや生協をはじめ、日本には多様な協同組合があり、日本人のくらしの隅々にまで入り込んでいます。協同組合が発展すれば、日本の経済や社会は必ずより豊かになるはずです。そのために、事例やデータに裏打ちされた具体策を提示するのが私たちの仕事だと思っています。
 JCAでは、「協同をひろげて、日本を変える」というビジョンを掲げています。大胆不敵なビジョンだと思います。一緒に大きな仕事を成し遂げましょう。

主任研究員 基礎研究チームマネージャー
小川 理恵

〇現在のお仕事内容について教えてください。
 私は「地域づくりと女性活躍」を主なテーマとして調査研究を行っています。三重大学名誉教授の石田正昭先生を座長として複数年にわたって実施してきた「今日的なJA女性組織のあり方研究会」では、研究成果として、2021年6月に書籍『JA女性組織の未来 躍動へのグランドデザイン』を発行しました。私は研究会の事務局長を務めたほか、書籍の2つの章の執筆も担当しました。
 また、明治大学教授の小田切徳美先生を座長とした「農山村の持続的発展研究会」も第3期目となる長期プロジェクトとして実施しており、事務局長として企画運営をしています。
 JCAでは、独自の研究成果発信として、WEB版「JCA研究REPORT」、書籍「JCA研究ブックレットシリーズ」を定期的に発行しており、私はスタート当初から一貫して編集総括を務めてきました。このほか、研究テーマに沿った、専門誌や新聞などへの原稿執筆や、JA女性組織などを対象とした講演、また、会員などから依頼をいただいて行う受託研究の一部も担当しています。

〇仕事のどんなところにやりがいを感じますか。
 さまざまなことにチャレンジできるところです。実は私は中途採用で、しかも事務職としてJCAの前身団体に入会しました。総務課長、企画調整室長という事務畑を経るなかで、調査研究に興味を持ち、研究職にキャリアチェンジをしました。だから大学などで農業や地域づくりを学び、学位を持って入会してくる研究者とはそもそもの基礎が違います。しかし私の強みは、一般企業での就労経験と、生粋の研究者とは違う俯瞰した目線を持っていることではないかと思っています。そうした私のバックグラウンドを理解し、新たな挑戦を促してくれるのがJCAという職場だと感謝しています。
 私は女性の活躍をテーマに調査研究を行っているので、仕事を通じて、全国でがんばっているたくさんの女性たちと知り合うことができます。時に調査研究の仕事は孤独です。他の業務と違い、なんとか一人でやり遂げなければならないことが多いのも調査研究の特徴かもしれません。苦しんでやっと1本の原稿が出来上がったとき、女性たちから届く「記事読んだよ。私の気持ちを代弁してくれてありがとう!」という一本のメールが、孤独感を払拭し、心を温かくしてくれます。そこから「次もがんばろう」という新たなモチベーションが生まれます。この繰り返しの毎日だと思います。

 私は基礎研究部・基礎研究チームのマネージャーですが、管理職としての業務と、調査研究業務は分けて考えるようにしています。職位としては管理職でも、研究者としては他のチームメンバーの方がずっと先輩、ということもあります。だからたとえ年下の研究員であっても、分からないことはどんどん聞いて、指導をあおぐことにしています。岩﨑研究員とは親子ほど(!)年が違いますが、研究者としての精密さに優れており、学ぶ部分が多いです。行き詰ったときには「岩﨑くん、これどうすればいいと思う?」と気楽に聞ける関係性が構築できていると(勝手に)自負しています。自分にできることは責任をもってやる、でも、もしどうしても困ってしまったときには相談できる、JCAではそんな柔軟な働き方ができるのではないかと思います。

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