県段階の協同組合間連携の実態について

長野で「これからの協同組合を話し合うワークショップ」開催

 2023年8月22日(火)に長野県協同組合連絡会主催の「これからの協同組合を話し合うワークショップ」が開催され、JA、生協、森林組合、労働者協同組合、こくみん共済 coop、といったさまざまな分野の協同組合の単位組合・中央会・連合会の組合員・役職員42名が参加しました。

 冒頭、長野県協同組合連絡会の太田栄一会長(長野県生活協同組合会長理事)より、「協同組合のアイデンティティに関する30年に一度の議論に参加できるまたとない機会であり、これからの協同組合像を語り合ってほしい」と開会の挨拶が述べられました。

 その後、日本協同組合連携機構(JCA)のCI・国際・研究チームの前田健喜部長が講義を行いました。今回のワークショップの目的を「協同組合とは何かをよく理解し、これからの協同組合について考え話し合うこと」、「今日出された意見やアイディアを、アイデンティティの世界的協議に向けた日本からの提言に活かしていくこと」とし、ワークショップに入りました。

 ワーク①では、現在のアイデンティティを読み解きながら、好きな所、わからない所、よくやっている所、十分にやれていない所を各自が書き出し、グループ内で模造紙に張り出して意見交換を行いました。ワーク②のテーマは「これからの協同組合、こうだったらいいな」です。今後10年後の協同組合のありたい姿を書き出し、協同で未来の理想の協同組合のイメージを語り合いました。ワークショップのまとめとして全9グループがそれぞれの話し合いの内容を発表して共有しました。

 最後に、長野県生活協同組合連絡会の関佳之専務理事から閉会の挨拶が述べられ終了しました。

 参加者からは、「10年後の姿を様々な人と一緒に話し合い、自分が明日からどういう気持ちで仕事をしたら良いかを考える機会となった」、「他の協同組合の仲間とのワークショップはたくさん得るものがあり、とても有意義でした」、「講義もわかりやすく、後半のワークショップにもつながりました」などの声が寄せられ大変充実したワークショップとなりました。

 

 JCAでは、ICAが展開する「協同組合のアイデンティティ(定義・価値・原則)」に関する世界的な協議が進められる中、各県域組織に「これからの協同組合を話し合うワークショップ」等の実施を提案しています。協同組合のアイデンティティに関する取り組みが、各地で広がることを期待しています。ワークショップや学習会の運営や実施についてぜひご相談ください。