県段階の協同組合間連携の実態について

静岡県提携推進協議会が施設見学会を実施

 9月25日(月)に静岡県提携推進協議会では、令和5年度の提携協構成団体施設見学会を開催しました。

 この施設見学会は、現地視察・意見交換を通じ各構成団体の事業について、参加者同士の理解を深め、今後の各組織での活動や協同組合間連携に有効活用することを目的として毎年開催されます。

 今年は、静岡県経済農業協同組合連合会(以下JA静岡経済連)の大井川肥料工場や土壌肥料分析センター等を見学しました。日本で使用している化学肥料の原料の多くは輸入に頼っており、国外の情勢に加え、円安の影響もあり、肥料の価格は過去に例のないほど高騰しています。

 こうした情勢下でも、JA静岡経済連では、肥料の安定供給を維持するため、肥料工場、倉庫機能を最大限に活用し、肥料原料の仕入れと備蓄を行っています。そして静岡県産の鶏ふん堆肥の活用や、般廃棄物から製造した溶融スラグ等を原料とする肥料の開発など、SDGsの観点に沿った、廃棄物の発生抑制や資源の再利用につなげる肥料の活用へ積極的に取り組むなど、農家組合員の皆さまへの安定供給に取り組んでいます。

 大井川肥料工場を見学した参加者からは、「普段見ることのない場所を見学させていただき、経済連の事業について理解を深めることができた。今後も施設見学会を続け、新たな連携のきっかけとしていきたい。」などの意見が出されました。