県段階の協同組合間連携の実態について

賀川豊彦ゆうあいフェスタ 第2回徳島県民フォーラム開催

 11月14日、徳島県のJAグループ、生協、勤労者福祉ネットワーク、鳴門市等が参加する「賀川豊彦ゆうあいフェスタ実行委員会」、鳴門市賀川豊彦記念館、賀川豊彦記念・鳴門友愛会の3者共催で、「賀川豊彦ゆうあいフェスタ 第2回徳島県民フォーラム」が開催されました。

 当フォーラムは、「賀川豊彦と協同組合~協同組合が連携できる組織の設立~」をテーマに、大阪府協同組合・非営利協同セクター連絡協議会(愛称OCoNoMiおおさか。以下愛称で表記。)の現状を参考にして、徳島県内の連携の在り方を考えるため、協同組合役職員や地元住民22名が参加して開催。

 賀川豊彦記念・鳴門友愛会の藤岡 一雄理事が進行役を務め、大阪府生協連 小山 正人事務局長が講師として、OCoNoMiおおさかの設立と活動について講演しました。

 小山事務局長は、2018年のJCA設立が契機となって、大阪での連携組織作りが急速に進み、講演会の共催、互いの組織を知り合う懇談会等の関係づくりから始めたこと、設立当初は、国際交流イベントである「ワン・ワールド・フェスティバル」と、国際協同組合年の企画をすることの2点だけの活動を考えていたが、参加団体からアイディアが出て、活動が増えて行ったこと等について説明。

 講演後は、参加者からの質問に対して、企画を提案した団体が企画案を作って担当していることや、OCoNoMiおおさかの活動が、JAや生協の個々の連携にも波及していること等を補足説明。

 藤岡理事から意見を求められたJCA西川マネージャーは、「①連携は、各団体の目的達成の手段であり、地域課題解決のために連携目的を定めては如何か。②何も無くとも定期的に集まる場を持っては如何か。③先ずは良い企画へのあいのりでよいので、企画をしてみては如何か。④以上を経て、実行に移してみては如何か。「ゆるやか あいのり やってみる」をお勧めする、と提案。

 最後に、藤岡理事が、「今後危惧される南海トラフ地震や、異常気象等々の中で、皆で取り組むべき課題がある。先ずはお互いをよく知る関係づくりから始め、連携組織設立準備会等に向けて一緒に進めるよう、当県協同組合の皆様に議論して欲しい。」と述べ、当フォーラムは閉会しました。

講演の様子