県段階の協同組合間連携の実態について

京都で「生協・JA協同組合間連携意見交換会」が開催されました

 2024年4月11日(木)、JA京都中央会主催で京都生協と京都府下JAによる「生協・JA協同組合間連携意見交換会」が開催されました。

 この意見交換会は、JA京都中央会から京都生協への働きかけで実現したもので、組合員加入にかかる課題共有と意見交換を主な目的に、京都生協各地区ブロック(東・西・南・両丹)と京都府下5JA(JA京都市・JA京都中央・JA京都やましろ・JA京都・JA京都にのくに)の実務責任者10名が参加、さらに京都生協から富田執行役員以下、JA京都中央会から福井総合企画部長以下が同席する形で行われました。

 JA京都中央会総合企画部の福井部長より、冒頭挨拶の中で、JA京都中央会から京都生協に対して組合員加入にかかる連携を働きかけるにあたり、まずは実務者レベルで交流し課題についての意見交換を進めることとなった、として本件意見交換の趣旨と忌憚のない意見交換についての言及がありました。

 続いてJCA協同組合連携1部の佐藤連携推進マネージャーから、「協同組合間連携の現状と課題~全国の連携事例に学ぶ~」と題した報告で、①JCAの提唱する「ラウンドテーブル」、②協同組合間連携の分類、③全国の協同組合間連携事例の説明を行いました。

説明風景

 その後のワークショップでは、参加者が地区ごとに2班に分かれて、生協・JAにおける、①組合員加入の取り組みの活動報告、②組合員加入にかかる各組織の課題、③組合員加入にかかる連携方法というテーマでそれぞれグループワークが行われました。それぞれの参加者は本意見交換会が初対面でありましたが、「協同組合」という価値観の共有もあってオープンかつ率直な意見交換が行われました。

グループワーク風景

グループ発表風景

 

 本意見交換会は、①参加者を「実務責任者」としたこと、②生協・JAグループの担当エリアを強く意識したグループ分けとしたこと、③組合員加入にとらわれない連携を広く意見交換の対象に加える当日の事務局提案もあったこと、など、実効ある意見交換と相互理解を優先、この意見交換を契機に生協・府下JAとの連携の道を開いていきたいとの強い意志も窺われ、今後の連携模索への可能性が期待されるものとなりました。