国際連携

第103回国際協同組合デーのテーマ発表!

 国際協同組合同盟(ICA)は5月12日、今年の国際協同組合デーのテーマを「よりよい世界の実現に向け、協同組合はだれも取り残さない持続可能な課題解決をすすめます」(“Cooperatives: Driving Inclusive and Sustainable Solutions for a Better World”)とすることを発表しました。
 以下は、ICAからの発表の和訳です。

2025年国際協同組合デーのテーマ発表:

「よりよい世界の実現に向け、協同組合は
だれも取り残さない持続可能な課題解決をすすめます」
“Cooperatives: Driving Inclusive and Sustainable Solutions
for a Better World”

 2025年5月12日、ブリュッセル-国際協同組合同盟(ICA)は、2025年国際協同組合デー(CoopsDay)の公式テーマを、「よりよい世界の実現に向け、協同組合はだれも取り残さない持続可能な課題解決をすすめます」と発表しました。
 2025年7月5日(土)に祝われる今年の国際協同組合デーは、国連国際協同組合年(IYC2025)における頂点となる日であり、より包摂的で、強靭で、持続可能な地域社会の構築における協同組合の重要な役割にスポットライトを当てる10年に一度の機会となります。

 

タイムリーで変革を促すテーマ
 世界が、経済や気候変動に関する危機の深刻化、なくならない不平等、脆弱な社会的保護システムに直面するなか、2025年国際協同組合デーのテーマは、人々を中心に置いた、実績ある解決策を提供する協同組合の力強い役割に注目するよう呼びかけています。
2025年国際協同組合デーは、2つの大きな世界的な政策の流れと連動しています:
 ● 第2回世界社会開発サミット(WSSD2): 社会的包摂、貧困解消、持続可能な開発に焦点を当てます。
 ● 国連ハイレベル政治フォーラム(HLPF):SDGsの目標3(健康と福祉)、5(ジェンダー平等)、8(ディーセント・ワークと経済成長)、14(海洋資源)、17(SDGsのためのパートナーシップ)の進捗状況を検証します。

 協同組合は、農業、金融、住宅、医療・福祉、教育、エネルギー、小売、工業、サービスなど、世界経済のあらゆる分野で活動しており、地域社会のニーズに効率的、革新的、包摂的な解決策を提供しながら、社会的正義、経済における民主主義、生態系の持続可能性を推進する力を一貫して示してきました。
 「世界中で、協同組合は、価値に導かれた事業のアプローチが、現実の永続的な解決策をもたらすことを示しています。2025年の国際協同組合デーは、この集団的な力を認識し、包摂的で持続可能な未来への道筋を再確認する場となります」とICA事務局長ユルーン・ダグラス氏は言います。
 「今年のテーマは協同組合モデルのアイデンティティと緊急性を反映しています。世界的な不確実性のなか、協同組合は民主的・包摂的で、連帯に根ざした開発・発展が可能であることを示しています。2025年の国際協同組合デーは、そのメッセージを世界に強く発信するチャンスです。」と、協同組合振興推進委員会(COPAC)議長のウェンヤン・ヤン氏は述べています。

2025年国際協同組合デー:参加方法
 IYC2025の一環として、国際協同組合デーは、協同組合が認知度を高め、パートナーシップを築き、新たな層を獲得するための場を提供します。IYCのビジュアル・アイデンティティに沿った国際協同組合デーのロゴが、広報資材での使用に向けて新たに発表されました。
以下は、協同組合やそのパートナー向けの情報です:
 ● 国際協同組合デーの新たなウェブサイト
 ● 最新の2025年国際協同組合デーロゴとメディアキットのダウンロード 
 ● IYCイベント・プラットフォームでのイベントの投稿・閲覧
 ● あなたの協同組合のストーリーを共有

 

国際協同組合デーとは
 国際協同組合デーは、1923年以来、ICAによって世界的に祝われてきており、1995年には国連によって公式に認められました。協同組合が開発・発展と平和に貢献していることへの認識を高めるため、毎年7月の第1土曜日に行われています。
2025年は、
 ● 第103回国際協同組合デー、
 ● 第31回国連国際協同組合デー、
となります。

 国際協同組合デーのテーマは、ICAとCOPACが、国連パートナーや協同組合と協議の上、共同で選定します。
 COPACは、国連経済社会局(UNDESA)、国際労働機関(ILO)、国連食糧農業機関(FAO)、国際貿易センター(ITC)、国連社会開発研究所(UNRISD)、ICAで構成されます。

 

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