大阪万博・英国パビリオンで、日英協同組合のラウンドテーブルを開催
日本協同組合連携機構(JCA)と英国の協同組合中央組織「コーペラティブズUK」(CUK)は6月20日、「未来のくらしを共にデザインする-よりよい世界を築く協同組合-」をテーマに、両国の協同組合の取り組みを共有するラウンドテーブル(スポンサー:英国セントラル・イングランド生協(セントラル生協))を、大阪関西万博・英国パビリオンで開催しました。
このラウンドテーブルは、CUKとセントラル生協が、大阪市と友好協力関係にあるグレーター・マンチェスター合同行政機構(マンチェスター市、サルフォード市、ロッチデール区など10の基礎自治体で構成)の通商訪日団に参加し来日する機会を捉えて、JCAに共催を呼びかけ実現したものです。
ラウンドテーブルは、デービッドソン万博英国代表、CUKマーリー理事長、JCA中家理事による開会・歓迎挨拶でスタートし、グレーター・マンチェスターのバーナム市長、マンチェスター市議会のクレイグ議長、国連パビリオンの市川館長から挨拶がなされ、両国の協同組合から取り組みが報告されました。
英国からは、CUKマーリー理事長から人びとがテクノロジーを共有するプラットフォーム協同組合の事例(下記事例①②③)、CUKブキャナン財務部長(SDGsも担当)から社会課題を解決する協同組合の事例(下記事例④⑤⑥)、セントラル生協カスティール会員・ブランド・マーケティング部長から同生協によるマラウイの協同組合の支援(下記事例⑦)が紹介されました。
日本からは、JCA伊藤常務からの日本の協同組合の全体像の紹介に続き、JA全中農政部の一箭リーダーが、地域のインフラとなっているJAの総合事業、新規就農者受入れなどJAによる農業の担い手確保の取り組み、JAによる環境保全型農業などを紹介しました。日本生協連組織推進本部の近藤本部長は、子育てひろば、子ども食堂、フードドライブ、「子どもの未来アクション」など生協による子どもや若者への支援の取り組みを紹介し、日本労協連からは、中野理事・事務局長からの日本の労協の概要説明ののち、センター事業団の鈴木さんが兵庫県但馬地域での森林も活用した若者や子供の支援の取り組みを紹介し、同県尼崎市で活動するはんしんワーカーズコープの峯澤さんもコメントしました。
オンラインで参加したICA政策部長からのコメントののち、JCA比嘉専務、バーナム市長、CUKマーリー理事長から両国協同組合の協力のさらなる強化を確認する閉会挨拶がなされ、閉会しました。
※英国から共有された事例へのリンク(英語):
①フェアbnb(fairbnb.coop)
-コミュニティや持続可能性に配慮したツーリズムを目指して旅行者と旅行先を繋げる、利用者とプラットフォームの運営者等がつくる協同組合
②イコールケア(Equal Care Co-op Limited)【CUKによる事例紹介】
-ケアの受け手と提供者でつくる、ケアのマッチングを行う協同組合
③チョルトン自転車配達(Chorlton Bike Deliveries)【CUKによる事例紹介】
-コミュニティや環境に配慮した配達を行う、利用者・配達者・サポーターがつくる協同組合
④ロコ住宅改修(Loco Home Retrofit)【CUKによる事例紹介】
-環境に配慮した住宅改修を行う、利用者・職員・サポーターによる協同組合
⑤ダンス協同組合バーミンガム(Dance Co-operative Birmingham)【CUKによる事例紹介】
-フリーランスのダンサーがつくる協同組合
⑥シグナライズ(Signalise) 【CUKによる事例紹介】
-ろう者と手話通訳者を結びつける、両者がつくる協同組合