県段階の協同組合間連携の実態について

埼玉大学生がJA南彩で現地学習 協同組合の役割を“現場”で体感

 埼玉大学で「協同組合」を学ぶ学生20人が12月6日、久喜市のJA南彩を訪れ、菖蒲カントリーエレベーターや農産物直売所「菖蒲グリーンセンター」、梨選果場、イチゴの摘み取り施設などを見学する現地学習(フィールドワーク)を行いました。今回の現地学習は、農業協同組合の役割と地域農業の現場理解を促すことを目的とした、今年度初の取り組みです。

 

協同組合講座の一環として実施

 本フィールドワークは、埼玉大学が日本協同組合連携機構(JCA)と連携して2023年度から実施している協同組合講座(「仕事を通じて、社会とつながる」:結城 剛志教授)の一環として行われました。講義は県内の協同組合団体が分担して登壇するオムニバス形式で構成されています。

 

当日の流れ

 当日は、JA南彩の菊池義雄組合長による挨拶の後、松岡昌典常務がJA南彩の概要を説明。学生は2班に分かれ、カントリーエレベーター、直売所、梨選果場、イチゴの摘み取り施設を順に見学し、各施設でJA職員から説明を受けました。

見学後には、学生が「新たに気づいた地域の魅力や課題」「今回の経験を今後どのように活かすか」などをレポートとして取りまとめました。

 

学生の声(学びのポイント)

 参加学生からは、現場に触れたことで協同組合の役割が具体的に理解できたという声が寄せられました。たとえば、JAが農家の営農を支える組織であることを再認識したこと、普段は入れない施設の見学を通じて流通のプロセスを実感できたこと、直売所で地域産品の魅力に気づいたことなどが挙げられています。