県段階の協同組合間連携の実態について

新世紀JA研究会「第57回課題別全国セミナー」に登壇しました

 2026年2月20日(金)、新世紀JA研究会主催の「第57回課題別全国セミナー」が開催されました。本セミナーにおいて、JCAの小島愛美連携推進マネージャーが全国の協同組合間連携事例を報告し、西井賢悟主席研究員がパネルディスカッションの進行を務めました。

 今回のテーマは「協同組合間連携の意義ーJAぎふ×コープぎふの実践」。JAの単協や県の中央会、JA全中の役職員を中心に、現地・オンラインを含めて約40名が参加しました。

 はじめに、JAぎふ相談部の笠原部長から「JAぎふの生消連携の取り組み」が報告されました。2024年2月にコープぎふと締結した「豊かでくらしやすい地域社会づくりに向けた包括連携協定」にもとづき、弁当・惣菜工場設立、農業振興などの7つの専門チームを設置し、チームごとに担当者とリーダーを決め、全部署による対応がはかられていることが紹介されました。また、JAぎふの組合員であるいちご生産者とコープぎふ組合員との交流会やJAの支店(ぷらざ)にコープぎふの宅配を受け取るステーションを設置するなど、両組織の組合員間の交流の場が広がってきており、引き続き協同組合の強みである「人と人とのつながり」を深める「共通組合員」の拡大をすすめていきたいと述べました。

 つぎに、コープぎふ事業改革推進部の渡辺部長から「JAぎふと取組む協同組合間連携について~コープぎふからみたJAぎふとの連携の可能性~」と題した報告がされました。取り組みを推進するうえでは、トップ同士の意見交流に加えて、それぞれの組織内でのトップからの継続した発信があり、組織全体での意思統一がはかられたことが紹介されました。また、担当者同士での打ち合わせをすすめる中で雑談から新しいアイデアやつぎの展開が生まれてきたことも報告されました。今後もJAとの連携を通じて「小さな循環」を生み出し、地域の、そして世界の課題解決につなげていきたいとの展望が示されました。

 続いて、JCAの小島連携推進マネージャーから「全国に広がる協同組合間連携事例」を紹介し、単協においても積極的に他組織との連携を進めてほしいと呼びかけました。

 最後に、JCAの西井主席研究員の進行のもと、パネルディスカッションを実施しました。議論を踏まえ、西井主席研究員は、「岐阜県の両組織が商品やサービスにとどまらない大きなつながりを目指し、その目的を共有している点に意義がある」と総括しました。また、「協同組合間連携は組合員同士のつながりにまで発展する点に特長があり、その分手間はかかるものの、人材育成の効果も現れ始めている」と述べました。

 JCAでは、引き続き、単協間および県域段階における協同組合間連携の促進にむけ、連携事例の収集・分析をすすめてまいります。お気軽にご相談ください。

事例報告する小島連携推進マネージャー
パネルディスカッションを進行する西井主席研究員(右)
パネルディスカッションの様子
(右)JAぎふ 笠原部長
(左)コープぎふ 渡辺部長