国際連携

〈コロナに負けるな!〉国際労働機関(ILO)協同組合ユニットが日本の協同組合等に向けた連帯メッセージを発信しました

2020年5月13日、国際労働機関(ILO)協同組合ユニットが、日本の協同組合等に向けた連帯メッセージを発信しました。以下はその日本語訳です。

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2020年5月13日、ジュネーブ

協同組合と社会的連帯経済組織への連帯メッセージ

 

日本の協同組合運動の皆様へ

 

 今年創設100 周年を迎えたILO協同組合ユニットからご挨拶申し上げます。

このような不確実性の時に、協同組合や社会的連帯経済(SSE)など私たちの仲間の皆様に、心からの激励の意を伝えたいと思い、この手紙をお送りしています。

 ILOの企業局が最近発表した概況報告が示すように、世界的な新型コロナ感染拡大とその社会的・経済的影響は、仕事の世界に衝撃を与えています。世界中の企業が操業を停止・縮小せざる得なくなり、その結果、生産が途絶し、多くの商品やサービスの需要が失われ、労働者や雇用は甚大な被害を受けています。世界中で何百万人もの働く人々が仕事を失い、自分自身とその家族を支えることができなくなっています。また、医療サービスを提供し、商品やサービスの継続的な提供を確保することで、自らの健康を危険にさらしている労働者もいます。そして、在宅勤務をしながら、幾つもの責任のバランスを取っている人もいます。

 社会正義、民主主義、連帯、社会的責任に真摯に取り組み、他者を思いやることは、これまで以上に必要とされています。世界中の協同組合や広義のSSE組織は、新型コロナ感染拡大への対応を通じて、協同組合・SSEモデルの妥当性を実証しています。私たちは、協同組合ユニットのウェブサイトで幾つかの新たな実践例を紹介しています。日本の協同組合運動の皆様がCOVID-19に関して直面している課題や、実施しているCOVID-19対応策についても、ぜひ情報提供いただければと思います。 皆様からの情報をお待ちしています。 (coop@ilo.org

 そして、この試練の時にこそ、私たちは協同組合と広義のSSE運動との連帯を再度、確認したいと思います。私たちが過去の多くの危機的状況において経験したように、協同組合やSSE組織が、緊急事態後も、被害を受けた国々の中・長期的な復興段階を通じて、その役割を果たすことを確信しています。協同組合の価値や原則こそが、新しい日常(new normal)にとどまらず、より良い日常(better normal)への変容を導くことができるのです。

 連帯のもとに。

 

国際労動機関(ILO)

企業局

協同組合ユニット