全国漁業協同組合学校がJAいちかわと千葉大学寄附講座で校外学習
5月23日(金)、全国漁業協同組合学校が市川市農業協同組合(JAいちかわ)を視察研修するとともに、当機構が提供する千葉大学寄附講座を聴講しました。
この校外学習は、将来の漁協職員を目指す生徒が協同組合について視野を広げるため、同校の「協同組合論(基礎編)」の授業の一環として実施されたもので、市川市農業協同組合様、千葉大学様およびワーカーズコープちば様のご協力により実現しました。
JAいちかわ視察研修
JAいちかわ企画部長の五木田淳様から「JAいちかわ ~協同活動と総合事業の革新へ~」と題してご講演いただきました。
同JAは、都心から30km圏内にありながら、農業が盛んで営農意欲の高い組合員が地域農業を支えていることから、生産者の営農と組合員のくらしを守っていくため、様々な取組を推進しています。
地元商工会議所や企業との連携を図り、規格外農産物の有効活用による商品開発を実現させたり、地域農業の振興を応援していただくための「農業振興応援団」の拡大運動を通して、JAの総合事業利用と協同活動への参画を推進していくなど、正・准組合員の垣根なく、すべての組合員とともに地域農業を支え、地域のくらしを豊かにしていくためのさまざまな取組について、実例を交えながら丁寧にご説明いただきました。
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千葉大学寄附講座聴講
この寄附講座は、2012国際協同組合年(IYC2012)を記念して組織されたIYC記念全国協議会(現在は当機構が継承)が2014年に開講した寄附講座で、協同組合の各セクターから講師を招聘して、協同組合の理念や仕組み、地域における協同組合の価値や役割に関する理解促進を目的に開設しています。
当日は、労働者協同組合ワーカーズコープちばの倉持圭輔理事が、ワーカーズコープの運営の仕組みや自前授業・制度事業・行政からの委託事業のほか、食品ロスや生活困窮者の増大といった社会的課題への取組を紹介しました。
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校外学習を振り返って
校外学習をした学生の皆様からは「組合員だけではなく、地域の人々との繋がりを大切にしたJAいちかわの数々の素晴らしい取り組みに視野が広がった」「ワーカーズコープの取り組みを知り、悩みを一つずつ解決していくうちに人との輪が広がっていくことを学んだ」といった感想が寄せられるなど、学生の皆さんの学びが広がり今後の漁村地域の活性化に大いに参考となる校外学習となりました。
※「一般財団法人 漁村教育会 全国漁業協同組合学校」(千葉県柏市)は、JFグループ全国唯一の漁協職員を養成する1年制の教育機関です。
1941年(昭和16年)の設立以来、JF(漁協)・漁村の指導者を多数養成し、これまで約2,700名の卒業生(基礎コース)をJFグループ等に送り出しています。