お知らせ

日本大学におきまして寄附講座を提供しました。

 日本協同組合連携機構では、日本大学と共同で、2025 年4 月より7月の間、同大学の学生を対象に講座(科目名:「協同組合組織の現状と展望」・担当教員:長谷川勉教授(商学部長))を提供し、各回の授業は50名前後の出席をいただきました。

 本講座の概要は下表のとおりとなりますが、国内外の各種協同組合の社会的役割について、協同組合事業の歴史から解明していきます。今日的な社会的課題やSDGsへの対応など協同組合組織は優位性を持つことなど、協同組合の理解をより一層深めることができる講義内容となっております。本講座の内容・講師は下表のとおりとなりますが、長谷川教授、協同組合各団体とJCAが協力し務めました。

 

受講した学生のレポートから

  • 初めは協同組合についてほとんど知りませんでしたが、利益追求だけでなく地域の暮らしをより良くしようとする姿勢に温かみを感じました。私も将来、地元や地域に関わる仕事に就きたいと考えているため、協同組合の精神は自分の目指す方向に近いと感じています。
  • 私は〇〇〇から内定をいただき、2026年4月に入職する予定です。当初は銀行や証券会社を志望していましたが、ときに顧客の利益にならない商品を扱わざるを得ない点が、自分の「人を喜ばせたい」という思いと合わないと感じました。その後、この授業で協同組合を学び、地元に貢献しながら人の役に立てる〇〇〇の存在を知り、入職を決めました。
  • 地元のJA〇〇から内定をいただき、前期で卒業できれば10月から勤務します。利益追求ではなく相互扶助を重視し、農業が抱える課題解決に取り組める点に強く惹かれました。また、JAは総合事業を展開しており、農業に直接関わらなくても組合員の暮らしや悩みを多角的にサポートできるところにも魅力を感じています。
  • この授業を通じて、将来は地域に深く関わる仕事、特にまちづくりなど、地域とのつながりを大切にする仕事に関心を抱くようになりました。
  • 今後も少子高齢化が進めば、若者が減り高齢者が増える社会になると考えられます。そのような環境では、高齢者が一人で判断し行動しながら生活するのは困難です。だからこそ、助けを求める手段として協同組合とつながる必要性が高まるでしょう。「加入したい」というより「加入しなければ生きづらい」という動機かもしれませんが、将来はこのような考え方を持つ人が増えると予想されます。

 

内容(講師担当)
第1回:4/9(水) 「協同組合概論」(JCA 松尾賢氏)
第2回:4/16(水) 「生活協同組合」(東京都生協連 樽井美樹子氏)
第3回:4/23(水) 「共済」(日本共済協会 岩下博之氏)
第4回:5/7(水) 「労働者協同組合」(市民連帯経済つながるかながわ 木村満里子氏)
第5回:5/14(水) 「労働金庫」(全国労働金庫協会 山﨑勝氏)
第6回:5/21(水) 「信用金庫」(全国信用金庫協会 西川輝明氏・山口真吾氏・市川芙美華氏)
第7回:5/28(水) 「医療」(日本医療福祉生協連:田中光顕氏)
第8回:6/4(水) 「農業協同組合」(JA東京中央会:港孔太氏・生井あずみ氏)
第9回:6/11(水) 「漁業協同組合」(全国漁業協同組合連合会:廣渡海人氏)
第10回:6/18(水) 「森林組合」(全国森林組合連合会:杉田梨奈氏)
第11回:6/25(水) 「中小企業等協同組合」(全国中小企業団体中央会:曽原沙織氏)
第12回:7/2(水) 「協同組合間連携」(JCA:松尾賢氏)
第13回:7/9(水) 「授業時間内テスト」(問題作成・成績評価:長谷川勉教授)

 

 JCAでは大学への寄附講座や連携講座への講師(ゲストスピーカー)の派遣や紹介、講座設置や運営に関するアドバイスなどを行っております。お気軽にお問合せください。