奈良県で吉野の森と水を守るための募金贈呈式
2025.09.18
2025年9月10日(水)、奈良県農協(JAならけん)本店において「吉野の森と水を守るための募金」の贈呈式が開催され、JAならけん、ならコープ、奈良県森林組合連合会など関係団体から約30名が出席しました。JCAからは横溝部長、北澤マネージャーが傍聴しました。
この募金は、JAならけんとならコープが「地産地消をすすめる会」を立ち上げた2009年に始まりました。奈良県産「ひのひかり」の販売1kgにつき、両団体がそれぞれ0.5円ずつを拠出し、合計1円を積み立てて奈良県森林組合連合会へ寄付され、森林整備や植樹活動などに役立てられています。
募金の趣旨は、吉野の森が豊かになれば良質な水が育まれ、その水によって良質なお米が生産され、そのお米を食べることで吉野の森が豊かになるという循環を実現することにあります。言いかえると、「きれいな水でおいしい米を作る」仕組みを協同組合が連携して形にしてきたものです。
贈呈式では、JAならけん・栗原圭一理事長、ならコープ・福西啓次理事長から、農業振興と環境保全を重ねた取り組みの意義について挨拶がありました。本年度の募金総額は870,032円で、目録が奈良県森林組合連合会・山本敏副会長に贈呈されました。
山本副会長からは、「これまでの募金で広葉樹の植林や林業人材の育成、ドローンを活用したスマート林業などに取り組んできた。今後も植栽地の維持管理や木製ベンチ設置など、持続可能な森林整備を進めていきたい」との謝辞がありました。
JAならけん、ならコープ、奈良県森林組合連合会が協力して取り組む「吉野の森と水を守る」活動は、食と農と森で地域社会をつなぐ協同組合の実践として、今後も発展していくことが期待されます。
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