県段階の協同組合間連携の実態について

JCAも実行委員会に参加した「いま、「協同」が創る2019全国集会in kanagawa」が開催されました。

 2019年11月29日(金)・30日(土)、神奈川県横浜市で「いま、「協同」が創る2019全国集会in kanagawa」が開催され、県内の協同組合や市民団体等の関係者延べ1600名以上が参加しました。主催は同集会実行委員会で、JCAも実行委員会に参加しました。
 全国協同集会は、協同を共通理念とする市民が集い、実践を交流し、新しいつながりと行動を生み出す場として、ワーカーズコープが中心となって開催地の地域で活動する協同組合・市民団体・個人、自治体などとともに実行委員会をつくり、1987年以来2年に一度開催されています。
 18回目となる今回は、「であう つながる いのち ちがいがおりなす豊かな未来」をテーマに、「様々な社会的困難や課題解決のために、分野や専門の垣根を越えてつながり、人と自然、すべてのいのちが持続・循環し、協同・共生する社会づくりの実現に向けて」「全国に大きく発信する」(集会冊子より)ことを目的に開催されました。
 今回の全国協同集会の大きな特徴は、神奈川県における協同組合の連携組織である「神奈川県協同組合連絡協議会」(略称「かながわCo-ネット」。JA、生協、漁協、森林組合、信用金庫、ワーカーズコープ、ワーカーズコレクティブやその連合会、関係団体など84組織が会員)が毎年実施している「かながわ協同組合のつどい」との連携開催として実施されたことです。

 集会一日目の11月29日(金)には、神奈川県民ホール大ホールで全体会が開催され、ラッパーFUNIさんのオープニングパフォーマンスからスタートしました。JA神奈川県中央会・連合会の長嶋喜満代表理事会長から開会挨拶の後、黒岩神奈川県知事が来賓挨拶。実行委員会を代表してワーカーズコープ・センター事業団神奈川事業本部の尾添良師本部長の主催者挨拶に続き、神奈川県生協連の當具伸一代表理事会長から、かながわCo-ネットの取り組みが紹介されました。
 続いて、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんから、「いま、『共に生きる』を問う」と題しての記念講演、さらに「であう つながる いのち ~ちがいがおりなす豊かな未来~」と題して加藤彰彦さん(沖縄大学名誉教授)、裵安(ぺいあん)さん(特定非営利活動法人かながわ外国人すまいサポートセンター理事長)、大川哲郎さん(株式会社大川印刷代表取締役)、山本菜々子さん(株式会社創造集団440Hz取締役)によるパネルディスカッションが行われました。
 会場入口では、神奈川県のJA、生協、漁協、ワーカーズコレクティブ、ワーカーズコープ等のブースが出され、県産の農水産物や書籍、関連商品等の販売、フードバンクかながわによるフードドライブなどが行われました。

 集会二日目の11月30日(土)は神奈川大学横浜キャンパスをメイン会場に、県内の活動の現場等をめぐる移動分科会を含め20の分科会が、実践交流の場、協同の可能性を考える場として、開催されました。
 そのうち「協同組合と社会的連帯経済~多様な人のつながりから持続可能な地域づくりへ~」をテーマとした第1分科会では、青竹豊JCA常務理事がパネリストを務めるとともに、中野理JCA研究員・日本労協連理事が午前の部のコーディネータ、前田健喜JCA協同組合連携部長が午後の部のコーディネータを務めました。
 全国協同集会の詳細は、協同総合研究所が発行している『協同の発見』2020年2月号で紹介される予定です。また、全国協同集会の公式ホームページにて、日本労協新聞(2019年12月15日号)による報告が掲載されています。
 公式ホームページURL:https://kyodo-net.roukyou.gr.jp/2019

(写真提供:いま、「協同」が創る全国集会2019実行委員会)


全体会・基調講演

全体会・パネルディスカッション

第1分科会