国際協同組合デーに向けてJCA会長がメッセージを発表!
今年の国際協同組合デー(2025年7月5日(土))に向けて、日本協同組合連携機構(JCA)の山野徹代表理事会長がJCAメッセージを発表しました。
第103回 国際協同組合デー JCA会長メッセージ
世界中の協同組合が、協同組合の発展を祝い、更なる前進を誓い合う日である「国際協同組合デー」は、国際協同組合同盟(ICA)が毎年7月第1土曜日と定めてから今年で103回目を、また国連が「協同組合の国際デー」と認定してから31回目を迎えます。 今年のデーの世界共通テーマは「よりよい世界の実現に向け、協同組合はだれも取り残さない持続可能な課題解決をすすめます(Cooperatives: Driving Inclusive and Sustainable Solutions for a Better World)」です。このテーマは、経済や気候変動に関する危機の深刻化、なくならない不平等、分断と孤立、脆弱な社会的保護システムといった様々な困難に世界が直面している中、人々を中心に置き、共助の精神で解決策を提供する協同組合の役割に大きな期待を寄せるものとなっています。 そして今年のデーは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた協同組合の実践を高く評価し、各国政府や関係者に対して協同組合の振興を促し、協同組合によるSDGsへの貢献に対する認識を高めるために国連が宣言した「国際協同組合年」における特別なデーともなります。 さらに国内に目を向ければ、このような国際的な評価も背景の一つとして、第217回国会の衆議院本会議(5月27日)および参議院本会議(5月28日)において「国際協同組合年に当たり協同組合の振興を図る決議」がいずれも賛成多数で可決されました。我が国の国会が国際的な協同組合のアイデンティティ(定義・価値・原則)を確認し、協同組合の振興を政府に促していることは、これまで協同組合が実践してきた取り組みと、そこに携わるすべての人々の誇りや自信へと繋がるものであり、私たち協同組合の更なる前進に大きな追い風となることでしょう。 これら国内外からの協同組合への評価と期待は、協同組合に集う私たち一人一人の持続可能な地域づくりの実践を証左するものに他なりません。 IYC2025、そして協同組合の振興を図る国会決議という追い風を活かし将来へと繋いでいくため、今年のデーを、私たちの根底に流れる協同組合のアイデンティティへの理解をいま一度深め、よりよい世界づくりに向けた私たちの日々の実践をすすめる契機とするとともに、そうした私たちの取り組みを広く発信する一日としていきましょう。
2025(令和7)年6月 |
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